会話の最中における「間」とは、相手に考えさせる、相手に理解させる、相手が集中する時間を作ります。物事と物事の間に半端な時間を置くことは、それだけ相手の意識を惹きつけやすいのです。
分かりやすい例は、戦場カメラマンで有名になった渡部陽一さんの話し方です。極端な話し方ですが、しかし一つ一つの言葉が区切られ、きちんとした発音で話をするので、初めて見た時には「何か重要な事を話しているのではないか」と思って、集中して聞いた記憶があるのではないでしょうか?
渡部さんほど極端な話し方になると、集中して聞くというよりも、何かしらの「おかしさ」を感じてしまいますが、しかし相手にそうと意識させない程度に間を置くことは、簡単なテクニックでありながら、大きな効果をもたらします。
一つの文章の中の「間」を意識する事も大切ですが、話題ごとの「間」を意識するのも大切です。新しい話題というものは、話す事が積もっているため、会話の最初はテンポ良くなりやすいです。そういった状態ではテンポ良く話す事が大切です。
一方、真面目な話をする時には、間を充分に取っても、相手もそれだけ集中して聞いている状態であるため、それが自然となります。
会話の多くは、後になって簡単に忘れてしまう事です。しかし、個人に関わるような物事というのは、覚えておかなくてはいけないものです。例えば、相手の好き嫌いの話題は、簡単な話題ですが、それを覚えておくのと覚えておけないのとでは雲泥の差が生まれます。
モテる人というのは、必ず好き嫌いを把握します。相手がどれだけ可愛くても、どれだけブサイクであろうが、万遍なく覚えているものです。
メモを取る、というのも一つの方法ですが、スマートではありません。そういった、何か覚えておきたい事柄の時には、「間」を意識する事で覚えやすくなります。その物事をおうむ返しに繰り返す事で覚えやすくなります。
自分でも、この人に話したっけと思うような些細な好き嫌いや、自分の性格的な物事を覚えておいてくれると、ものすごくポイントが高いです。それが恋愛なりのきっかけになる事は結構あります。
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